白先手では 1.Qe8+ が最善手ですが 1.Qa7 で タイプ1 → タイプ2 にするのも良く
これは「 局面18 」で扱います。
黒先手では黒 K が動けないため R を動かすことになります。
1...Rb7 が最善手でまずこれを見ていきましょう。
1...Rb7
Q をどこへ動かしたら良いでしょうか?
チェックする手は
2.Qe4+ 2.Qe6+ 2.Qe8+ 2.Qc5+ など。
waiting move として 2.Qe5 2.Qd8 なども考えられますがあまりよくなさそうです。
候補手が多い時は迷いますが、すぐ手を選ぶ前にどんな候補手があるか考えてみた方が視野が広くなります。
2.Qe6+ で黒 K を後列へ追いやるのが最善手となります。局面 6( 黒先手 ) でも同じような対処法でしたね。
1...Rb7 2.Qe6+ Kc7
ここは 3.Kc5 が最善手で分かりやすいですね。
3.Kc5
ここで黒の最善手はこれまでの記事をご覧になった方なら分かるかも知れません。
3...Kd8 で4つの駒がナイトの利きの位置関係になるパターンです。
3...Kd8
4.Kc6?? Rb6+ でドローは絶対避けなければなりません。
4.Qd5+? Rd7 となるのも良くありません。
4.Qf5 の waiting move が最善手なのですが、1つのパターンとなる 4.Qg8+ を覚えましょう。
4.Qg8+
黒 K がどこに動こうと次に 5.Qf7+ または 5.Qg7+ でスキューアがかかるため
4...Kd7 5.Qf7+ Kc8 を強いることになります。
4...Kc7 5.Qe8 で 局面 2 になります。そこからの対処法を忘れてしまった方はサッと復習しましょう。
4...Ke7? 5.Qg7+ で黒は R を失います。
4.Qg8+ Kd7
ここまでくるとこの後どうすれば良いかご想像がつくでしょう。
5.Qf7+ Kc8 6.Qe8+ Kc7 7.Qa8 ( タイプ1 → タイプ2 にした )
この局面は「 局面12 」で扱います( 作成予定 )。
黒3手目の変化 その1
3.Kc5 Kb8
Philidor's Position になりそうな感じですがミスをしやすい局面とも言えます。
4.Qd5 の waiting move は悪くないですが 4...Kc8 で手こずる感じです。
4.Qe8+ は 4...Kc7 なら 局面 2 ですが、4...Ka7 だと分かりにくくなります。
ここは 4.Qe5+ が最善手です。
4.Qe5+
4...Kc8 5.Kc6 で勝利目前
4...Ka8 5.Qd5 からも Philidor's Position に持って行けますが 5.Kc6 が最善
4...Ka8 5.Kc6 Ka7 6.Qa1+ Kb8 7.Qa5 で Philidor's Position
4.Qe5+ Ka7
すぐ Philidor's Position になることは無さそうです。このような局面で考えることはまず R のチェックを防ぐこと。Q が b8 を支配していることを考えると Kc6 - Kc7 - Kc8 とできそうです。
5.Kc6 Rb6+ 6.Kc7 Rb7+ 7.Kc8 下図
Qa5# とスキューアの狙いがあるため勝利目前です。
黒3手目変化 その2
3.Kc5 Rb1
落ち着いて考えれば問題なく対処できるでしょう。
4.Qe5+ Kd8 5.Qh8+ で次にダブルアタックがかかります。
黒3手目変化 その3
3.Kc5 Ra7
焦って 4.Qe7+?? などとしてはなりません( 経験談 笑 )
4.Qb6+ で R を確実に奪いましょう。
もういいよと言いたくなる頃ですが( 笑 ) 黒1手目変化に戻ります。
黒1手目変化 その1
1...Rb8
Q をどこへ動かすかですが、これも 2.Qe6+ で黒 K を後列へ追いやるのが最善手です。
2.Qe6+ Kb7
2...Kc7 より良いです。
3.Kc5 としたくなりますが 3.Kb5 が最善です。
3.Kb5 Ka7+ 4.Ka5 Rb7 下図
この局面では 5.Qc8 でタイプ2にするのは8手も長引くので注意です。タイプ2 は タイプ1 よりも扱いが難しいです。タイプ2 については 局面12 ~ 24 で扱います。
黒 K と R が角に近いことに注目し、5.Qe3+ とするのが最善です。
5.Qe3+
5...Ka8 6.Ka6 で勝利目前
5...Kb8 6.Ka6 Rd7 下図
この局面で何が最善か始めは分かりづらいですが・・・
7.Qc5!
白としても4つの駒がナイトの利きの位置関係になるのが最善なのでこのようなパターンを覚えておきましょう。
7.Qc5!
黒は R を動かすことを強いられます。
7...Rf7 8.Qe5+ Kc8 9.Qe8+ でダブルアタック
7...Rh7 8.Qe5+ Kc8 9.Qf5+ でダブルアタック
7...Rd8 8.Qb6+ から次手メイト
7.Qc5! Rd1
ダブルアタックがかかりそうでかからないこの局面では Kb6 → Kc6 として R のチェックを防ぐ方法を使います。
8.Kb6 ( Qf8# の狙いがある )
8...Rb1+ 9.Kc6 Rb7 10.Qa5 で Philidor's Position
黒3手目変化
3.Kb5 Kc7+ 4.Kc5
ちなみにこれは 1...Rb8 2.Qe6+ Kc7 3.Kc5 と同じ局面です。
4...Kd8 5.Qd6+ Kc8 6.Qc8+ Kd8 7.Kd6 で勝利目前
4...Rb7 5.Qe8 これは 局面12 で扱います。
4...Rb1 5.Qe5+ Kd8 6.Qh8+ で次にダブルアタックがかかります。
黒1手目変化 その2
1...Ra6
2.Qe6+ も悪くないですが 2...Kb7 を強いる 2.Qc5+ が最善です。
2.Qc5+ Kd7? 3.Qb5+ でダブルアタック
2.Qc5+ Kb7 3.Kc5
R が白 K に攻撃されているため R を動かす必要があります。
3...Ra8 4.Qb6+ Kc8 5.Kc6 で勝利目前( または 4.Qe7+ Kc8 5.Kb6 )
3...Ra7 4.Qd4! 局面 1 で白先手の変化になります。
3...Ra1 4.Qd5+ Kc8 5.Qg8+ で次にダブルアタック
3...Rg6 4.Qe7+ で次にダブルアタック
3...Rh6 4.Qe7+ で次にダブルアタック
次へ → 局面 8
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