局面 6 ( 黒先手 )


局面 6 で黒先手を考えるのをスッカリ忘れてました^^;

opposition タイプは白黒両方の先手に対応できるようにしましょう。


黒先手


最善手 1...Ra7 の他に 1...Ra8 も考えます。



1...Ra7


2.Qd4+ が最善ですがこの状況におけるパターンとして 2.Qd6+ を見ていきます。



2.Qd6+ Kb7



3.Qd4 の waiting move が最善ですが分かりやすい 3.Kb5 を見ていきます。



3.Kb5


このような状況で黒の最善手は 3...Kc8 として4つの駒がそれぞれナイトの利きの
位置関係にすることがパターンですから R 側の防御策として覚えておきましょう。



3...Kc8


これは second-rank defence の状況ですが黒 K と R が角に近いため対応は難しくありません。
感のいい方ならすぐに分かるはずです。

4.Qf8+ Kc7


5.Qe8 の最善手を指せる方もいるかも知れませんが分かりやすいのは

5.Qe7+ Kb8 6.Qd8+ Kb7 で 局面 1 になりますのでそちらをご覧ください。



3.Kb5 に対して 3...Kc8 以外の手も見てみましょう。

3.Kb5 Ka8


4.Qd8+ Kb7 で 局面 1 になるためこれでもいいですが、最善手より7手!長引きますので最善手の 4.Qd5+ に気づきたいところです。

4.Qd5+ Kb8 5.Kb6 で勝利間近です ( 4...Rb7 5.Ka6 )

4.Kb6?? は 4...Ra6+ でドローになるため要注意!!




3.Kb5 Ra8


黒 K が角に近い状況で R を角マスに置くのはスキューアなどの狙いにさらされやすく
なるため R 側 としては避けた方が良いことを覚えておきましょう。

4.Qd7+ Kb8 5.Kb6 で勝利間近です。



3.Kb5 Ra1


4.Qe7+ ( 4.Qd5+ が最善 ) 4...Kc8 5.Qf8+ で次にダブルアタックがかかります。



1手目の変化に戻ります。

1...Ra8


先ほど述べたように黒 K が角に近い状況で R を角に置くのは悪いです。
ですが黒 K の動ける範囲がまだ多いので白は油断できません。

黒 K と R が近いのでダブルアタックよりも黒 K を端列に追いやること、R からチェックされることを気をつけること、を考えましょう。



2.Qd6+


2...Ka7 3.Qc7+ Ka6 4.Kc5! で勝利間近



2.Qd6+ Kb7 


3.Kb5 も悪くないですが2手長引きます。ここは 3.Qd5+ で黒 K の動きを制限してから
白 K を黒 K に近づけましょう。



3.Qd5+


3...Kb8 4.Kb5 で勝利間近

3...Ka7 4.Ka5 Kb8+ 5.Kb6 で勝利間近


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